VAとは、Value Addedの略。日本語で付加価値基準を指す。
EPAにおいて、非原産材料を使用して生産される産品とする際に、日本にて実質的な製造・加工が行われているか判断する基準の一つ。実質的な製造・加工が行われている場合は、協定の原産品として認められる。産品の取引価額と、産品を構成する材料費・労務費・製造経費・販管費等諸経費・利益等から、原産資格割合を算出する形となるが、協定毎、品目(HSコード)毎で原産資格割合を算出する計算式と、実質的な製造・加工と認められる基準値が異なる。原則的に、日本国内で産品を生産することで付加される価額を算出する形となるため、基準値を上回ることが求められるが、一部の協定では産品の価額に対して、産品の生産に使用された非原産材料の割合が基準値となるため、基準値を下回ることが求められる計算式(MaxNOM等)も規定されている。
【注意】上記説明は、日本からの輸出を想定した説明となっております。締約国側での考え方については、原則として、上記説明文中の日本を締約国名に置き換えてお読みいただくことになります。